2022.11.22 ビジネス

EC事業者・倉庫事業者の生産性向上を実現!
EC自動出荷システムの「LOGILESS」とは?

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ロジレスが提供するEC自動出荷システム「LOGILESS」。
OMS・WMSが一体型になったこのシステムには、どのような特徴があり、どのような課題を解決しているのか。このページでは、プロダクトの特徴についてご紹介します。

EC事業者・倉庫事業者が抱える課題

伸び続けるEC市場と、減り続ける労働力

今や、誰もが気軽にオンラインで売買できる時代。EC業界は目まぐるしいスピードで成長を続けています。特に個々数年は巣ごもり需要もあって、さまざまな業種の企業が続々とEC事業へ進出。2021年には49億個*もの荷物が日本中を行き交いました。EC業界(BtoC-EC 物販)の市場規模は13兆円**、伸長率は8.6%**、今後もさらに伸び続けると言われています。

一方で日本の生産年齢人口は減少の一途を辿っています。1995年の8,716万人を境に2030年には6,773万人、2060年には4,418万人に減少すると予測されています。成長し続ける市場と、減り続ける労働力。EC業界が明るい未来に進むには、抜本的に生産性を向上させる手立てが必要です。***

物流プロセスの「高負荷」「低生産性」が大きな課題

ECにおいて、とりわけ大きな課題を抱えているのが物流です。実はEC事業者が注文を受けてから商品を出荷するまでにはいくつもの業務があり、その多くはアナログで行われています。

市場の拡大によって業務負荷が増える中、非効率なオペレーションを実施していることで、EC事業者も、物流代行を担う倉庫事業者も、「高負荷」「低生産性」という課題を抱えています。

例えば、自社サイトや複数のモールで展開しているEC事業者の場合、担当者はそれぞれのチャネルの受注情報を手作業で収集。「Aモールの購入者にはこのチラシを入れる」「購入した商品が1点ならメール便、3点以上なら宅配便」など、複雑なルールのもと出荷データを作成し、倉庫事業者へ送ります。

倉庫事業者の方は、複雑な出荷ルールを正確に把握し、年々増え続ける荷物を早く、安定的に出荷することが求められますが、スタッフの30%以上が50歳代より上。日雇いパートやアルバイトスタッフも多く、社内にナレッジが蓄積されにくい現実もあります。こうしたEC物流の課題にフォーカスして開発されたのがLOGILESSです。

*『令和3年度宅配便取扱実績について』(国土交通省)より
**『令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)』(経済産業省)より
***『国勢調査』(総務省)より

EC自動出荷システム「LOGILESS」とは?

OMS・WMSを一体化し、受注から出荷までを自動化

従来のECの物流では、EC事業者はOMS(受注管理システム)、倉庫事業者はWMS(倉庫管理システム)という別々のシステムを利用して、それぞれに業務の効率化を図ることが一般的でした。しかし、この方法ではシステムが分断しているため、データを連携する際に、必ず受注担当者がCSV作成・共有作業を実施する必要がありました。

LOGILESSの場合はOMS・WMS一体型で、EC事業者と倉庫事業者が1つのシステムを利用します。ECサイトでの注文が入ると、EC事業者は何も作業をしなくても自動的に倉庫事業者へ出荷指示が送信され、一連のプロセスの自動化を実現します。

LOGILESSはOMS(受注管理システム)と、WMS(倉庫管理システム)の一体型システムです。EC事業者と倉庫事業者が一つのシステムを利用するため、毎日発生する受注~出荷までの人手作業が不要になり、スピーディな出荷が実現できます。

また、ロジレスにはOMS・WMS一体型以外にもいくつかの特徴があります。

複雑なオペレーションを自動化できる、独自のRPA機能

LOGILESSには独自のRPA機能があり、EC事業者ごとのルールに合わせたオペレーションを組むことができます。例えば、「初回注文の方だけカタログをつける」「購入金額1万円以上の方にだけノベルティをつける」「特定のエリア(離島など)から注文があった際に、特定の配送会社に変更する」など、複雑な出荷指示も簡単に自動化することができます。

1つのOMSに複数WMS連携可能で、ビジネスの自由度UP

これまでのOMSとWMSは1対1の関係が前提でしたが、LOGILESSは複数の拠点と連携が可能です。例えば、倉庫を西日本と東日本に分けて、配送先に近い倉庫から出荷できる。また、冷凍・冷蔵・常温の3つの温度帯で倉庫を持っている場合、1つの注文に温度帯の異なる複数の商品が入っていても、注文を自動で分割して各倉庫に出荷指示を出すことも可能。ビジネスの幅が広がります。

どんな価値を提供している?

(1)EC事業者さまへの提供価値

【生産性向上】複雑な出荷指示もすべて自動化し、毎日のオペレーション工数を削減

RPA機能をうまく活用いただくことで、複雑な出荷指示も自動化が可能。現在LOGILESSを利用して処理される注文の90%以上が自動出荷されており、受注・出荷業務に人手をさく必要がなくなり、ミスなく正確な出荷を安定して実現することができます。

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【利益率の改善】複数拠点からの出荷実現で配送コスト削減

複数拠点出荷の機能を利用し、お届けエリアに合わせて最も近い倉庫から近距離配送を実現し、年間1,000万円以上の配送コストを削減できた事例もあります。ロジスティクスを最適化することで利益率を改善でき、経営インパクトを出すEC事業者さまが出てきています。

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(2)倉庫事業者さまへの提供価値

【生産性向上】EC事業者側に注文が入った後、ほぼリアルタイムで出荷指示が届くので効率的に作業が可能

倉庫事業者はEC事業者からの出荷指示が届くまで、出荷作業に取りかかれません。そのため毎日午前中は作業に取り掛かれないなど、無駄な待ち時間が発生してしまうことが多くの倉庫事業者の課題です。LOGILESSはOMS・WMSが一体型になっているため、出荷指示がほぼリアルタイムで届くようになり、限られた時間を有効活用できます。

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【育成】育成期間なく、新人スタッフも即戦力に

人材不足が課題の倉庫事業者。システムの操作をマスターして一人前に活躍できるまでにそれなりの期間を要するケースも少なくありません。LOGILESSは直感的な操作が可能な上に、ミスをするとアラートが表示されるため、新人スタッフも貴重な戦力としてすぐに活躍することができます。

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今後のプロダクトの展望は?

各社の課題解決から、日本全体の物流効率化へ。

これまで、各事業者の抱える課題を解決することに注力しながら、LOGILESSを開発してきました。地道に改善を積み重ねた結果、多くの事業者の生産性を2~3倍に向上できるプロダクトにまで成長させることができました。でも、冒頭でお伝えしたように、労働人口が減少する中、EC業界さらには日本社会を発展させていくには、生産性を10倍にするくらいのプロダクトにまでLOGILESSを進化させる必要があると考えています。

例えば事例でも紹介した「複数拠点出荷」で、近くから近くへ送る物流を実現する企業が増えてくれば、幹線輸送を減らすことができ、日本全体での物流効率化を実現できるのではと考えています。Amazonのような世界最高峰のロジスティクスを、日本中の企業が当たり前のように使いこなし、バックヤード業務を心配することなく、事業を拡大し続けていける未来を、LOGILESSで描いていきたいです。

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